MTBで知られる米アリゾナのPivot Cyclesが、ブランド初となる本格ロードレースバイク【Pravia(プラビア)】を発表しました。
重量895gのカーボンフレームに、サイズ別のカーボン積層、フレーム内収納、隠しフェンダーマウントを備え、「人間のためのレースバイク」をうたう一台です。
レースバイクらしい剛性と俊敏なハンドリングを追求しつつ、極端な前傾を強いないジオメトリーと実用装備を盛り込んでいるのが特徴です。
主なポイント
- フレーム重量895g(公称)。最上位のTeam Red AXS完成車は公称7kg
- FEA解析と中空成形(Hollow Core Molding)で剛性・強度・快適性を調整。BB剛性は「プロツアーレベル」とされ、テーパードのエアロフォークを採用
- サイズごとに積層と形状を最適化する「Proprietary Ride Tuning」。サイズは47-60の6サイズ
- ジオメトリー(サイズ58):リーチ394mm/スタック593mm・ヘッド角72度・チェーンステー415mm・BBドロップ74mm・ホイールベース1,020.4mm。Cervélo SoloistやENVE Melee V2と比べてリーチが約6mm短く、やや高めの設定です。
- タイヤ:完成車は700×32mmのContinental GP5000 S TRを標準装備。クリアランスは2×で38mm、1×で40mmまで(リム・タイヤの組み合わせで変動)
- シートチューブを前方に配置し、専用D型カーボンシートポスト(300/400/460mm)で実質ゼロオフセットの位置を実現。ポストには快適性のための適度なしなりを持たせ、クランプは隠しウェッジ式です。
- フレームとフォークに取り外し可能な隠しフェンダーマウント(パーツ別売、キャリア不可)
- ダウンチューブにPivot独自の「Toolshed」フレーム内収納(収納バッグ2個付属)とトップチューブマウントを装備
- BBはT47ネジ切り(シェル幅88.5mm)、リアはUDHを採用。1×/2×の両方に対応し、1×は最大48T、2×はオプションの延長FDマウントで最大60Tまで装着可能(ディレイラーによる)
- 電動変速専用(有線・無線とも対応)で、機械式変速には非対応。
- ヘッドセットはFSA ACR/ICRでフル内装。一体型コックピットでも注文時にバー幅・ステム長を選べ、社外ステムへの交換も可能です。
- クランク長はサイズ別に、47が160mm、51-54が165mm、56-60が170mm
ラインナップと価格
| モデル | 主な構成 | 価格 |
|---|---|---|
| Team Red AXS | SRAM Red AXS E1(50/37Tパワーメーター付きクランク・10-36T),Vision Metron 5D EVO2一体型コックピット,DT Swiss ARC 1100 DICUT DB 55mm,Fizik Argo V2 R1(カーボンレール),公称7kg | $11,999/€11,999 |
| Pro Force AXS | SRAM Force AXS E1(50/37Tパワーメーター付き・10-36T),Vision NS 5D SMR一体型コックピット,DT Swiss ARC 1400 DICUT DB 55mm,Fizik Argo V2 R5 | $8,499/ €8,499 |
| Ride Rival AXS | SRAM Rival AXS E1(48/35Tパワーメーター付き・10-36T),Vision Trimax Aeroアルミバー+NS SMR-IIステム,Vision TC60カーボン 60mm | $5,999/ €5,999 |
| フレームセット | — | $4,499 |
カラーはPurple PrismとStealth Black Glossの2色。全完成車にカーボンホイールとパワーメーターが付く点も注目です。日本での価格・発売時期は未発表です。
Bikerumorの見方
今回の記事は発表内容の紹介で、試乗インプレッションは後日公開予定とのことです。そのうえで編集部は、Pivotのファンにも、大手ブランドの選択肢に飽きたロードバイク乗りにも響く「説得力のあるロード市場への参入」と評価しています。ジオメトリーについては、レースバイクらしい切れ味を残しながら少し落ち着いた乗り味になりそうだと見ています。
一方で、BBはT47よりBSAネジ切りが好みと述べつつ、それは些細な点としています。フレーム内収納やフェンダーマウントはロードレースバイクではまだ珍しく、通年でトレーニングするライダーには実用的な装備だと評価しています。
出典:Pivot Delivers a Race-Ready Road Bike Built For Performance – Bikerumor

